月 21 Apr 2008
まずは、宮口氏が記憶術をマスターするまでに至った経緯をあなたにお話ししましょう。
記憶術をマスターした後の圧倒的なスピードで知識を吸収している自分を
疑似体験できるはずです・・・
宮口氏の実家は江戸時代から代々伝わる骨董品を修復する(刀鍛冶)を営んでいました。
100年以上の歴史を持ち、繁栄期もそれなりにありました。
宮口氏が生活する環境には常に本物の日本刀が横にあり、怖くもありましたが
幼少期から父親の仕事を傍で見続け、そしてそれを誇りに思っていたのです。
中学生までは絶対に家業を継ぐ、と心に決めて生きていたほどです。
しかし、その思いは宮口氏が高校で出会った同じクラスの友人Tの一言で
破砕され、奈落の底に突き落とされることになるのです・・・
Tは医者の息子でした。
彼は地域でも普通以下の高校に入学しながらも、将来は父親の病院のオーナー
という地位が約束されていたのです。
決して悪気がないのは分かっていましたが、そんなTから言われた言葉で宮口氏は自分の人生を変えるほどの衝撃を受けてしまいました・・・
「俺の人生の目標は家業を守ることだ!」
それしか考えていなかったため世の中の流れや
自らの家の事情を客観的に見る目が彼には全く無かったのです。
Tの言葉は良くも悪くも宮口氏にそのことを気づかせ、見つめ直す機会を与えてくれました。
その日、学校の帰り道・・・
不安と恐れで、心音がすれ違う人に聞こえてしまうのではないかと思うくらい
高鳴っていました。
父親にはじめて、家業の未来について聞こうと決意していたからです・・・